『スカイウェイブ用の社外セルモーター流用(バリオス)』

スカイウェイブ用の社外セルモーター流用(バリオス)



バリオスのセルモーター焼けた…

代替品の選択肢がほぼ無い。

じゃあ '流用' で安く済ませるかと。


関連:
セルモーター分解・清掃




※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。


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インデックス

1. 純正セルモーター焼ける

2. セルモーター選び

3. スカイウェイブ → バリオス
   3-1. 互換のあり/なし
   3-2. 移植はけっこう大変
   3-3. 使用感



1. 純正セルモーター焼ける




 ある日、点検してたら、白いはずの絶縁樹脂が黄ばんでた。どうやら発熱の跡。

 ほじってみると中で樹脂は炭化、銅線が3,4本は切れてる。

 これでもエンジン掛かるんだけど始動力は低下する。真夏にエンジン熱々とかシビアな状況では始動不良に。





2. セルモーター選び



(写真引用元:ヤフオク)

 焼けたセルモーターの替わりを探す。しかし、

純正 →絶版、
中古 →中身不明、
社外 →適合なし、

 と言うことで "流用" で。



(写真引用元:aliexpress, amazon)


  結論を先に言うと、
バリオスにセルモーターを流用するなら、『ZX-6R用』(2007-2017) が良いかも。たぶん。

 モーターが長いと車体に収まらず、加工が大変だから。

 今回はアマゾンで翌日配送だった『スカイウェイブ用』を勢いで購入。


▼ バリオスのセルモーターのサイズ
 全長:150.5mm
 ヨークの径:60mm
 ノーズの径:30mm
 ピニオンギアの歯数:9
 ピニオンギアの径:11.6mm
 ピニオンギアの回転:反時計



3. スカイウェイブ → バリオス



3-1. 互換のあり/なし


(セルモーター 左:スカイウェイブ用、右:バリオス純正)


 スカイウェイブ用、 バリオスにさくっと流用は '無理'。


 ▼ 純正用と比較してスカイウェイブ用はこんな感じ

アーマチュア (中身)
 ・コア部分がより長く、外径も大きい。
 ・末端の軸径がより大きい。
 ・ピニオンギアは同じ。長さの違いは無視できる。

ヨーク (筒状の胴体部分)
 ・純正と外径、厚みが一緒。
 ・マグネットがわずかに薄い。

フロントカバー (フタ部分)
 ・純正とほぼ一緒。2本のボルト穴径のみ異なる。
 ・穴径を広げて丸ごと移植も可能。
 ・ベアリング、シール、パッキンの部品取りにも良い。

エンドカバー (ケツの部分)
 ・カーボンブラシ、パッキンは完全互換。
 ・軸受けのサイズが純正より大きい。
 ・バリオスに取り付けるには無理のある形状。


アーマチュア と ヨーク  →  スカイウェイブ用、
フロント/エンドカバー →  バリオス純正、
と言う構成でがんばります。





3-2. 移植はけっこう大変


バリオス純正">


 エンドカバーの中身を純正側に移植。

 'パッキン' そのまま使える。

 'カーボンブラシ周り' は半田ごてを使用。無加工で移植できる。

 '軸受け' の移植がやや手間。
 バーナー、ベアリングプーラー、径13mm弱のドリルを使用する。純正のボアを広げ、引き抜いた受けを圧入。





 車体に搭載するための微調整。ヨーク(筒)は3mm短くする。グラインダーで。

 純正のボルトは長さ不足。新たに '首下80mmの部分ねじ(ボルト)' を用意。

 組み立て、ボルトを締めてピニオンギアを手回し。回りが渋いなら隙間不足、干渉など問題あり。要調整。





 ヨークが純正より長いため固定位置が前方にズレる。

 エンドカバーの形状変更。固定部をドリルとグラインダーで加工。底部の高さ0.6mmの台座もさらう。

 さらった台座の代わりに丸形端子で作ったスペーサー0.6mmを入れてモーターの水平を保つ。



 ここまで来ても車体に収まらない。
 干渉する部分はグラインダー、ヤスリでギコギコ削ってクリア。





3-3. 使用感


(カーボン調に化粧をして搭載)


 車両に搭載、スターターON。

 音が違う。純正モーターよりも滑らか、まるで電動ドリル。
 トルク、スピード申し分なく、始動性はもちろん良い!!


 けっこう省略して紹介しました。
スカイウェイブ用、流用元とするには工数が多く、おすすめ出来ません。

 純正より胴体の長いモーターを流用元に選ぶと苦労するから注意。






・セルモーターZX-6用 (2007-2017)

バリオスに適してるかも??
純正モーターに近いサイズ。
何にしてもサイズは要確認。要加工の覚悟。


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関連:
セルモーター分解・清掃

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