スカイウェイブ用の社外セルモーター流用(バリオス)
バリオスのセルモーター焼けた…
代替品の選択肢がほぼ無い。
じゃあ '流用' で安く済ませるかと。
関連:
セルモーター分解・清掃
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
インデックス
1. 純正セルモーター焼ける
2. セルモーター選び
3. スカイウェイブ → バリオス
3-1. 互換のあり/なし
3-2. 移植はけっこう大変
3-3. 使用感
1. 純正セルモーター焼ける
ある日、点検してたら、白いはずの絶縁樹脂が黄ばんでた。どうやら発熱の跡。
ほじってみると中で樹脂は炭化、銅線が3,4本は切れてる。
これでもエンジン掛かるんだけど始動力は低下する。
2. セルモーター選び
焼けたセルモーターの替わりを探す。しかし、
純正 →絶版、
中古 →中身不明、
社外 →適合なし、
と言うことで "流用" で。
結論を先に言うと、
バリオスにセルモーターを流用するなら、
モーターが長いと車体に収まらず、加工が大変だから。
今回はアマゾンで翌日配送だった
▼ バリオスのセルモーターのサイズ
ヨークの径:60mm
ノーズの径:30mm
ピニオンギアの歯数:9
ピニオンギアの径:11.6mm
ピニオンギアの回転:反時計
3. スカイウェイブ → バリオス
3-1. 互換のあり/なし
スカイウェイブ用、
▼ 純正用と比較してスカイウェイブ用はこんな感じ
アーマチュア (中身)
・コア部分がより長く、外径も大きい。
・末端の軸径がより大きい。
・ピニオンギアは同じ。長さの違いは無視できる。
ヨーク (筒状の胴体部分)
・純正と外径、厚みが一緒。
・マグネットがわずかに薄い。
フロントカバー (フタ部分)
・純正とほぼ一緒。2本のボルト穴径のみ異なる。
・穴径を広げて丸ごと移植も可能。
・ベアリング、シール、パッキンの部品取りにも良い。
エンドカバー (ケツの部分)
・カーボンブラシ、パッキンは完全互換。
・軸受けのサイズが純正より大きい。
・バリオスに取り付けるには無理のある形状。
アーマチュア と ヨーク → スカイウェイブ用、
フロント/エンドカバー → バリオス純正、
3-2. 移植はけっこう大変
エンドカバーの中身を純正側に移植。
'パッキン' そのまま使える。
'カーボンブラシ周り' は半田ごてを使用。無加工で移植できる。
'軸受け' の移植がやや手間。
バーナー、ベアリングプーラー、径13mm弱のドリルを使用する。
車体に搭載するための微調整。ヨーク(筒)は3mm短くする。グラインダーで。
純正のボルトは長さ不足。
組み立て、ボルトを締めてピニオンギアを手回し。回りが渋いなら隙間不足、干渉など問題あり。要調整。
ヨークが純正より長いため固定位置が前方にズレる。
エンドカバーの形状変更。固定部をドリルとグラインダーで加工。
さらった台座の代わりに丸形端子で作ったスペーサー0.6mmを入れてモーターの水平を保つ。
ここまで来ても車体に収まらない。
干渉する部分はグラインダー、ヤスリでギコギコ削ってクリア。
3-3. 使用感
車両に搭載、スターターON。
音が違う。純正モーターよりも滑らか、まるで電動ドリル。
トルク、スピード申し分なく、始動性はもちろん良い!!
けっこう省略して紹介しました。
スカイウェイブ用、流用元とするには工数が多く、
純正より胴体の長いモーターを流用元に選ぶと苦労するから注意。
・セルモーターZX-6用 (2007-2017)
バリオスに適してるかも??
純正モーターに近いサイズ。
何にしてもサイズは要確認。要加工の覚悟。
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