『シーメンス Fast P と メディサイ 集音姫』 DIYとかその他の記録

シーメンス Fast P と メディサイ 集音姫

使用者は耳の悪い母。

MEDICYの集音姫という名の集音器をamazonで3000円で購入しました。

なかなか良い具合だったのですがサイズの問題もあって別の物も試したい、
という事で中国からドイツメーカーであるシーメンスのシグニア Fast P という集音器を購入。





母に渡す前に私も双方の集音器を試したのでそれぞれ紹介しつつ感想を記しておきます。


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サイズ・フィット感

Fast Pはより小さい



シーメンス Fast Pも集音姫もイヤープラグは3種類。 特筆する事は無いのでスルー。


シーメンス FastPのありがたい点は、本体 ~ イヤープラグまでのチューブの長さ調節が出来ること。

集音姫はこの部分に電気コードが通っているので、シーメンスのように切って長さを調節することは出来ない。 私にはちょうど良かったが母には長すぎてフィットせず、頭を傾けると動いてしまう状態だったそうな。

サイズ調節について、しいてFast Pに文句を言うなら、
チューブや部品が小さく、切ったチューブをねじ込むのも簡単にスポッとはいかない事。 不器用な母には任せず私がやることに。


フィット感について、Fast Pは集音姫より小さく軽い。 そのため、より違和感が少なく、よりフィットする。
母曰く、イヤープラグの付け根が集音姫より小さいので電話を耳に当てるときに邪魔にならないとのこと。



モード選択

集音姫もモード選択できる

モードを切り替える事で、人によって聞き取りにくい音域(周波数)の違いに対応できる。

シーメンス FastPには3つのモードがある。
音量ボタンを10秒押し続けて離すと、(ピ)、(ピ・ピ)、(ピ・ピ・ピ)とモード毎に確認音が鳴り、モードが変更される。

確かに音の聞こえ方が変わり、
「ずいぶん周囲の雑音(特に低い音)ばかり拾うなぁ」と思うモードもあれば、
その雑音がカットされたように感じるモードもある。

地味だがちょっと文句を言いたいのはこの"ボタンを10秒間押し続けて離す"という所。
10秒ってけっこう長いし、ボタンを離さずにピっと確認音が鳴ってくれれば10秒たったと分かるのに。



MEDICY の集音姫にもモード選択があり、聞こえ方が変わります。
しかし、なぜかMEDICYの説明書には「使用しない」と書かれている。

Mボタンを押すとモードごとに確認音が鳴るのはFast Pと同じ。
モードによっては聞こえ方が不快になる。 こちらも自分に合うモードをぜったい選択すべし!
たしか5段階ぐらいのモードが選択できたはず。



集音マイクの位置

どちらも本体上部

Fast Pも集音姫もマイクの位置は概ね同じ。本体の最上部。

あまりにも安い集音器なんかはマイクが本体の背面にあって、
装着すると後ろの音ばかり拾ってしまうなんてものがあるらしいので注意。


さすがに地耳とは違うので前方より横の音を拾いやすいなどの少々の違和感はあったりするが、 横に大きな音源があるなどの状況でなければ、普通の環境の中で音の拾い方に大きな違和感は無い。



音のクリア感

Fast Pの方がよりクリア


(シーメンスFast P)


シーメンス Fast Pは音がクリアといって差し支えないレベル。
MEDICY 集音姫に比べるとより音が澄んでます。

集音姫はFast Pに比べると音にトゲや乱れを感じることも。
絶対的に低レベルという事でもありませんが。

もちろん地耳で聞くのが一番クリアでこれを100点とすると、Fast Pは70~80点、集音姫は60~70点ぐらいだろうか。
上でも書いたとおり、モードによって不快感がかなり違うので集音姫もFast Pもモード選択は必須。



自分の声の聞こえ方

どちらも響くが

Fast Pも集音姫も自分の声は若干響く。
選択するモードによってはあまり響かない。

シーメンスの方が音がクリアなためか集音姫より不快感は低いように思う。



服のこすれる音

拾いすぎる Fast P


(Fast Pの保証書)


シーメンス Fast Pは自身の服がこすれる音をけっこう拾ってしまう。
起毛したシャツや綿などはほぼ問題なし。
問題を感じたのはダウンジャケットの表面のような、すれると高い音がする化学繊維。
モードを変更してもこれは変わりませんでした。

服装によっては動くとこすれ音が過剰に聞こえてやや不快。
同じように髪の毛を触ったときの音もFast Pの方が集音姫よりやや拾いやすいように思います。

この点は集音姫はほとんど問題なし。集音姫の方が勝ってます。



ハウリング

どちらも理由なくハウることは無い


(集音姫の操作ボタン)


シーメンス FastPのはハウっても比較的 小さい音で鳴る。

集音姫はハウると周りの人間にもはっきり分かる大きさでキーンと鳴る。

どちらもしっかり耳の穴に装着できていれば理由もなくハウるという事は無い。



電池

低コスト重視の集音姫、機能重視のFast P


集音姫はほぼスペックどおり。 電池の持ちは付属電池で400時間程度。なので寝るとき以外の使用で1ヶ月弱持ちました。

母曰く電池の切れる頃にピピピと音が鳴っていたとか。電池切れの警告音がなるのだろうか??

電池はLR44(AG13ともいう)。ダイソーやホームセンターで買える。ネットで買うと10個入り1パック100円台からとかなり安い。



Fast Pの電池の持ちは10日間ほど。時間にして150時間弱だろうか。これも電池残量が少なくなるとドレミファソラシド~だったかなメロディによる警告音が鳴ります。

電池はPR48(13,AE13,A13ともいう)。これはLR44よりさらに小さいやつ。ダイソーやホームセンターで買える。

ネットだと6個入り1パックが400円台から。5パックや10パックのまとめ買いで1パック200円台になる。

PR48はLR44より小さく軽いが、そのぶんコストが上がる。



価格

どちらもエントリーモデル


(写真はFast Pの説明書。全て中国語。)


それぞれの商品を中国から直にに購入すると到着まで10日~14日程度、

価格は2018年現在、

シーメンス Fast P … 9000円。
集音姫 … 2200円。


シーメンスは中国やその他海外では廉価なモデルとしてシグニアRun、Fun、Fast (またそれぞれにS、SP)とシリーズをラインナップしてます。 しかし日本ではRun、Fastは販売されていません。


日本では最も廉価なモデルとしてシグニアシリーズのFunが販売されてます。Fastに比べると一個上のモデルのようです。 廉価なモデルとは言え、日本で買うと3~4万円ぐらいだったはず。

集音姫はMEDICYが輸入して自社ブランド"集音姫"として売っているOEMなので中国から直に買うより若干高くなっています。 私がamazonから購入したときは3000円でした。ちゃんと日本語説明書が付いてます。



その他

電源のON・OFF方法がFast P, 集音姫で違います。

集音姫はON・OFFスイッチがあります。

Fast Pにはありません。電池のフタを開ける事で電源を切ります。
中途半端に開けた状態だと通電してONになってしまうのでしっかり開ける必要があります。
その状態でケースに入れて閉じる。ケース内の上下にある柔らかいゴムがサンドウィッチするので集音器が中で動いて電源が入ってしまうという事は無いでしょう。



まとめ

やはりシーメンス Fast Pの方が上

使用者である母の満足度はシーメンス fast Pの方が上でした。
サイズ調整できる点、より小さく、軽いというフィット感においてより良いと感じているようです。

健常な私も装着してみて、やはりシーメンスの方が良いと感じました。


音の聞こえ方に関しては、母はどちらが良いとも悪いとも言っていません。
耳が悪いから違いが分からないのか?
あるいは地耳と違ってちゃんと聞こえるというだけで満足なのかな。


MEDICYの集音姫も悪くは無いので、集音器が初めてならばこう言った安価ものを買ってみて不満なら より高価なものを求めるという感じで良いかもしれません。


十数年前の安価な集音器はかなり低レベルでした。
TVのテレフォンショッピングで紹介してた集音器なんて 1万円ほどしたのに、音量調整が上手くいかず、すぐ音割れ、電池もすぐ尽きる。 全く使い物にならないレベル。

そのころと比べると今の集音器は格段にレベルアップしてる上、安価で求めやすくなってます。




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