「洗面化粧台(ミラーキャビネット)の塗装」
洗面所の鏡のこれ、ミラーキャビネットって言います。
長年使ってると黄ばんでみっともない…。白く塗装しよう!
1. 塗装前の準備
ビシッ!!! 塗装するのだからと鏡を外そうとしたら、割ってしまった…。鏡やガラスは傷を入れるとそこから簡単に割れてしまいます。
鏡は強力な両面テープでがっちりくっ付いていて、なかなか外れず苦戦しているうちの出来事。 外そうとせず、素直にマスキングすべし!
キャビネットに残った両面テープの残りカスを大まかにカッターで削ぎ落とす。 強力なので手で簡単にすい~っと剥がしたりは出来ません。
頑固な粘着は「ガムテープ・フック剥がし」で綺麗に。 ジェルを塗って染みるまで放置、後は付属のへらで剥がしていけば綺麗に取れます。一家にひとつあると便利!
コンセントなどの電気系の部品を外しました。 ネジ止めされてるだけなのでドライバーで。
キャビネット表面はつるつるで塗装の足つきが悪い。(塗料が簡単にはがれてしまう。)
普通のサンドペーパーでは簡単に目詰まりしちゃうので、空研ぎペーパーで表面に傷をつけて表面積を大きくする。
空研ぎペーパー40番は荒すぎたな。傷が深く入りすぎ。中目 240番ぐらいでよかったかも。
ひび発見!ドリルで"ストップホール"。これ以上の割れをストップする。原理は何となく分かるでしょ? 穴自体は後でプラスチックパテで埋めちゃいます。
余談ですが、キャビネットの裏をディスクグラインダーでカットしました。これで次回、鏡を外す際は裏からカッターで両面テープを切れば、割らずに鏡を外せます!
2. 塗装します
塗装していきます。プラスチックにいきなりラッカースプレーを吹いても塗料は上手く乗りません。
まずは「プラスチックプライマー」を吹き付けておきます。 白いラッカースプレーは200円ぐらいの安物を用意した。
白で塗装。 1回目、2回目、
3回目、4回目…
何度も塗り重ねて出来たのがこの状態。 白い!
同様にクリアも重ね塗り。スプレーは白4本、クリアは3本使用しました。
せっかちに厚塗りをたせいでなかなか乾きません。表面が乾いても中はまだ軟らかい状態。
数日のあいだ放置して乾かします。
余談ですが、たなの柵。 裏の固定具が折れていたのでドリルで穴を開けてねじで固定。 うまく固定できた。 これも塗装しようっと。
3. 鏡の処理と防錆
割ってしまった鏡を注文。 コーワガラス・カガミ自動販売機で購入。 値段も安く、その場で見積もりしてくれるので明瞭で良いです。
本来はサイドを研磨、角の面取り、防湿(防錆)加工を施したものを頼むところですが、安く浮かせるために未加工を注文。自分でやります。
未加工の切りっ放しなので側面を自分で研磨。本当は鏡用のディスクがあるんだけど粒度80と書かれたサンドペーパータイプで研磨、面取りもして、金属研磨用1000番で滑らかに仕上げました。
ぶっつけ本番は危険なので練習してからやろう。
防錆加工。 錆び止め塗料は茶色。このまま鏡のサイドに塗ってしまうと鏡を覗き込んで横を見たとき、サイドに茶色い塗料が見えてしまいます。一旦サイドは白く塗ります。
こんな感じで側面、裏面を塗装しました。塗装のはみ出しはシンナースプレーで綺麗にふき取る。 こんなんで大丈夫か?
3. キャビネットに鏡を付けて完成
強力両面テープを貼り付け、鏡をその上にセット。
たなの柵やその下の小物入れの扉も付けて、コンセントなどの電気パーツも元に戻したら…
元の場所に戻して完成! (電球一個切れてたので外しました)
真っ白!ちょっと白すぎ。 新品同様になりました!
その後:
塗装してから2年超使用しました。 鏡の錆び無し、キャビネットの塗装も剥がれ、欠け、ありません。
ただ、歯磨き粉のクリニカを置いていたらフタの部分と塗装面が癒着し、ベリッと一部剥がれちゃいました。 完全に乾いてるはずなのに何故だろう? クリニカ以外の物では問題は起きてません。 部分的に白で塗装、元通り。