「冷蔵庫の水漏れを自力で直す」
冷蔵庫に水漏れ発生!
何年も前から毎年発生するけど自然と直っていたのに今年は直る全く気配なし。
どうやらホースの詰まり? 自力で直す。
1. 原因と修理箇所
ざっと調べてみると、
冷蔵庫の水漏れの原因としては、
2. 冷凍室の冷却器の下の排水口が凍結して詰まる。
3. 扉のパッキン劣化で密閉不良。
4. コンプレッサー故障でちゃんと冷えない。
など。
特に2番の冷却器の下の排水口が凍り付いた事で水漏れするトラブルが多いらしい。
凍結で詰まる原因はよく分からないけど、元々の設計上の欠陥や、凍結防止機能がある冷蔵庫ならそれが故障して起きる場合もあるらしい。
このページでは、凍結トラブルに焦点を当てて見ていきます。
2. 冷凍室を分解していく
ゴミの詰まりの場合、冷蔵庫の一番下の棚をごっそり外すと奥にホースが確認できる冷蔵庫もあり、そこを外して掃除することで直ることもあるようです。
分解に関しては冷蔵庫の裏には板が貼ってあり、そこからのアクセスは高難度。冷蔵庫を動かすこと自体は冷蔵庫の底のストッパーを回して緩め、手前に引き出すだけです。キャスターが付いてるので難しくありません。
さて、電源コードを抜いて、冷凍室内から分解してみます。クーラーボックスに保冷剤を入れ、アイスクリームなどを退避。
冷蔵庫によっては分かりやすくネジがあって簡単に分解して行けるようですが、ネジが一本しか見つからない…。
とりあえず”固定された棚”を手前にオラオラ引っ張って外す。 ”横のスイッチ”はネジ1本を外しマイナスドライバーで爪をクリアして簡単に外せました。
次は”奥の壁”。ネジが全く見当たらない。四隅をマイナスドライバーで攻めるも外せそうな気配がない。
しかしよく見ると意味ありげな'↑マーク'を2箇所発見。どうやら裏に爪があって固定されてるっぽい。マイナスドライバー2本を駆使して噛み合った爪を解きならが奥の壁を手前に引っ張って外しました。
次、さらに奥、”ファンの付いた壁”。 これは上部の引っ掛かったところをマイナスドライバーでクリアしたら簡単に外せました。
ファンに2本の配線があるので根元の平型端子を引っ張って外します。配線に極性はなさそうだが念のために写真で記録しておこう。
3. 排水口の凍結を解く
さて、ここが冷却器らしい。
この沢山のフィンや周辺に付いてる霜が水となって落ち、下の排水口から冷蔵庫底部の排水受け(蒸発皿)に流れるようになっている。
冷却器の下を確認しようにも見えないが、矢印の部分に簡単に外れるフタがはまってた。これを引っ張って外す。
冷却器の下を見ると分厚い氷。凍結してるのが確認できる。
この下に本当に排水口があるのかよく分からないが、解凍してみるか。
凍り付いている部分は薄い金属で出来たプールのようになってます。
そこで90℃のお湯をペットボトルに入れ、注いで解かす方法を取りました。
お湯はすぐに冷たくなってしまうので取り除き、またお湯、冷たくなったら取り除き...の繰り返しです。
冷たくなったお湯をスポイトで取り除こうと思ったけどスポイト行方不明。しかたなく口を使ってストローで吸出し、別のペットボトルに吐き出す、の繰り返しで抜きました。
ちょっとばっちいけどスポイトより作業効率はだいぶ良いはず。
▲ 注意点:あまり熱々のお湯だと温度ヒューズが切れたり、樹脂パーツが変形してしまう事があるらしい。
作業を繰り返すこと数回...、排水口が見えてきました!
▲注意点:この作業中、凍結が徐々に解けてくる過程で冷蔵庫内でまた水漏れが発生すると思います。予め漏れる箇所が分かっている場合は受け皿やぞうきんを用意しといて。
お湯を注ぎ、抜き取るを繰り返した結果、排水口の凍結は完全に解けました!
念のためお湯を注ぐと水はすぐに排水され、冷蔵庫底の蒸発皿にスムーズに落ちていく事を確認。
水漏れなし! 修理できました!
それと、なぜか冷凍室扉のパッキンの一角にびっしりと黒カビ(?)を発見!
パッキン不良で冷気漏れてる? この状態では庫内に大量に霜が発生するらしい。排水口の凍結トラブルの原因はコレか?
確認すると破れは無いがパッキンが少し動いて隙間が出来るみたい。シリコンシーラントで埋めて修理。
最後に、冷蔵庫の下や庫内は汚れがたまってたりするので掃除しながら修理すると良いです。掃除機、セスキアルカリ電解水と雑巾を用意しときましょう。